スティーブン・グリア博士による『シリウス ディスクロージャー 』シリーズ
米軍関係者、パイロット、科学者などの経歴で最先端の機密情報を持つ証言者たちのインタビューを10回に渡ってお届けします。第7回目はマーク・マキャンドリッシュ氏です。
一緒に学んだ彼の同僚ブラッド・ソレンソンは,ノートン空軍基地の施設内部にいたことがあり,そこで複製された異星人の輸送機(Alien Reproduction Vehicle)すなわちARV を目撃した。
それは完全に作動し,空中に静止していた。我々は彼の証言から,米国が作動する反重力装置を持っているのみならず,それを何年も何年も前から持っていること,またそれらは一つには地球外輸送機の研究を通して,過去50 年間にわたり進歩を遂げてきたことを知るだろう。
我々は,航空宇宙発明家ブラッド・ソレンソンが見た装置の絵と,これらの複製された異星人の輸送機の一つを描いた図を持っている―素晴らしく詳細な絵だ。
私は基本的にコンセプチュアル・アーティストとして働いている。私の顧客の大部分は国防関連企業にいる。私は直接軍のために仕事をすることもあるが,ほとんどの場合は民間企業が相手だ。彼らは国防関連契約業者であり,兵器システムや軍用品を製造する。これまで私は主要なあらゆる国防関連契約業者のために働いてきた。
私がウェストーバー空軍基地(* マサチューセッツ州)にいた1967 年のことだ。
ある夜床に就く前に,私はこの光体が空を横切って移動するのを見た;次にそれは前触れもなく停止した。物音は何もしなかった。私は犬を家の中に入れ,望遠鏡を持ち出した。そして望遠鏡でこの物体を約10 分間じっと観察した。
実を言うと,それは核兵器が貯蔵されている施設の真上に空中静止していた―ウェストーバー空軍基地の緊急格納庫近くの貯蔵施設だ。それはそこを離れ始め,ゆっくりと離れて空中をどこともなく動き回った。そして突然飛び去った。まるで銃から発射されたようだった。それはものの1,2 秒で視界から消えた。
さて,私がイントロビジョン社で働いていたときに,すべてが一緒に現れ始めた。ジョン・エッポリトが,ある人物と行なった対談について語った。この人物は,何かの理由である空軍基地の,ある地区の,ある格納庫まで歩いていく羽目になった。
彼はその格納庫で1 機の空飛ぶ円盤を見た。そして拘束され,この種の仕打ちを受けた―しょっ引かれ,目隠しされ,訊問された。それから私はこの人物,マーク・スタンボーが一種の空中浮揚を可能にしたある実験を行なっていたことを知った。それは一部の関係者の間で電気重力浮揚または反重力と呼ばれている。
彼が行なっていたことは,どうやら高電圧電源を得ることだったらしい―つまりDC(直流)電源だ―彼は直径約1 フィート,厚さ4 分の1 インチの銅板を使った。それぞれの上部と底部の中央部からはリード線が出ていた。次に彼は,基本的にそれらをポリカーボネイトまたはプレキシガラスのような一種のプラスチック樹脂に埋め込んだ。または他の種類の透明な樹脂に埋め,その銅板や物質が見えるようにした。
彼はそこから気泡などをすべて追い出すために,あらゆる事をしたようだ。そうすれば,電気がその物質を突き破って通過する経路をなくすことができる。
実験は,このような仕組みを施されたキャパシター―サブプレート・キャパシター―にどれだけ電圧をかけられるかを見ることだった;その絶縁物質が突き破られるまでに,どれだけの電圧をかけられるか?
さて,彼は約100 万ボルトまでの電圧を実現した。そしてその物体が浮揚し始めた。それは今を遡る1950 年代終わり/ 1960 年代初めに,トーマス・タウンゼント・ブラウンという人物により出願された,ある特許に述べられていた原理に従って浮揚した。その原理はブラウンともう一人の人物,ビーフェルド博士により発見された。それでこの効果はビーフェルド―ブラウン効果として知られるようになった。
つまり,スタンボーはビーフェルドとブラウンにより行なわれた実験を再現したものらしい。この仕組みについて彼らが発見した現象は,浮揚または移動が正に帯電した板に向かって発生することだった。
だから,もしここに2 枚の板があると,直流電流システムにより一方は負に帯電し,もう一方は正に帯電する。もし正に帯電した板を上に置くと,それはその向きに動く。
もしそれを振り子に付けると,正に帯電した板が向く方向に沿って,常に振れ続ける。
後日,学校で一緒に学んだ友から私に電話がかかってきた。ブラッド・ソレンソンという名前だった。彼は[私がある雑誌のためにした仕事から]私の名前を見つけ,そのアート・ディレクターに連絡して私の電話番号を聞き出し,
電話をしてきたようだった。分かったことは,彼はカリフォルニア州グレンデール/パサデナ地区にあるデザイン会社に入り,結局この会社の顧客の大部分を獲得するようになったということだった。
いつの間にか,彼は様々な顧客のためにコンセプチュアル・デザインと製品開発をするという仕事のやり方を軌道に乗せた。彼の仕事の進め方はこうだった。もし彼が何か今までにない新しいデザインや,特許が取れる何かを考え出したとすると,顧客がその独占権を買うように手配する。その特許が彼の名前で付与されたなら,その顧客にだけ使用を許可することにし,顧客はその特許権使用料を彼に払う。
こうして彼はこれらのすべての特許を顧客たちに買わせ,特許権使用料を払わせた。そのため,彼は30 歳を前にして大富豪だった。
というわけで,学校を出て8 年後にブラッド・ソレンソンは再び私の所に戻ってきたのだった。我々は話し込み,彼はこうしたすべての興味深い物語を私に語ったのだ。ノートン空軍基地で近く行なわれる航空ショーがあった。
そこはかつてカリフォルニア州南部サンバーナーディーノの東端に位置する,現役の空軍基地だった(*1995 年に閉鎖)。
私は彼に,一緒にこの航空ショーに行こうと持ちかけた。そこではSR-71ブラックバードによる接近通過(実演飛行の一つ)があると聞いていたからだ。彼もそのことはよく知っていたようだった。
それで私は,よし,見に行こうじゃないかと言ったのだ。ところが,そうしているうちにポピュラーサイエンス誌がまたやってきて,本当に差し迫った別のイラストの仕事があると言った。
そして,私がそれを週末にかけて仕上げられるかどうかを知りたがった。
私は言い訳してこの航空ショーを断るしかなかった。ブラッドはすでに行く準備をしており,彼の顧客の一人を連れていくことに
していた。
その顧客は背が高く,痩せ型で,眼鏡をかけた白髪の人物で,姓にイタリア語の響きがあることを私は知った。
彼は自分自身の才覚によりすでに大富豪であり,国防長官か国防次官を務めた後,再び民間人として暮らしていた。
ブラッドは私をこの紳士に合わせたがっていた。だから,そのとき私がこのことを知っていたなら,おそらく私は雑誌社に待ってくれと言ったはずだ。
その時点で私には,仕事の機会を見逃すことになるなどという考えはなかったからだ。
正直なところ,私はその後ずっと後悔した。なぜなら,翌週ブラッドは帰宅してから私に電話をよこし,航空ショーについて話したからだ。
彼はそこで何を見たかを話した:空軍の実演飛行チーム,サンダーバードが実演を始めようとしていたとき,ブラッドと一緒のこの紳士がこう言ったらしい。
“私についてきなさい”彼らは群衆がいる場所から離れて飛行場の反対側に行き,ノートン空軍基地にあるこの巨大格納庫まで行った。
その建物番号を私は覚えていないが,とにかくその空軍基地にあるとても大きな格納庫だった。
実際に,基地ではその格納庫は大格納庫と呼ばれていた。それは四つの巨大なクォンセット(* かまぼこ型プレハブ)型格納庫がすべて中央で連結されたような外観だった。
それぞれの端の周囲には店や仕事場があり,中央部には一種の隔壁があった。
[ジョン・ウィリアムズ中佐の証言を見よ。SG]
この紳士はブラッドをここまで連れてきて,こう言った。“この展示責任者に会いたい”警備員は中に入り,三つ揃いを着た一人の人物を連れて出てきた。
彼はブラッドと一緒のこの紳士をすぐに認めた:この紳士とはたぶんフランク・カールッチではなかったかと私は推測する。彼らは中に入った。ドアの内側に入ると,すぐにこの紳士は,この格納庫で行なわれている展示を管理しているこの人物に,ブラッドが自分の側近であると思わせたようだった。
この展示は高い機密取扱許可を持つ一部の地元政治家と一部の地元将校のためのものだった。
さて,彼らが奥に向かって歩き始めると,すぐにブラッドは連れ立っている紳士からこう言われた。“この中には,彼らが展示するだろうとは私が予期しなかった多くの物がある―たぶん君が見るべきでない物だ。
だから,誰にも話すな,何も質問するな,口を開いてはいけない,ただ笑って頷け,だが何も言うな―ただ展示を楽しむんだ。
我々はできるだけ早くここを出るつもりだ”
その案内者すなわちこの展示責任者は,ブラッドと一緒の紳士にとても熱心に対応した。そして彼らを中へ案内し,すべてを見せた。そこにはB-2 ステルス爆撃機の開発競争に負けた試作機があったし,オーロラの愛称で知られるロッキード・パルサーと呼ばれる航空機もあった。
これらの航空機は121 発の核弾頭―おそらく10 メガトンから15 メガトン―を積み,発進後30 分で世界中どこにでも到達する性能を持っていた―戦術核の再突入体だ。
ノートン空軍基地でのブラッドの話に戻ろう:彼らはこれらのすべての航空機を見せられた後で,その格納庫を二つの区域に分割している大きな黒いカーテンの前に来た。
これらのカーテンの裏側には別の広大な区域があり,その内部の明かりはすべて消されていた;彼らは中に足を踏み入れ,明かりをつけた。
ここには床から浮揚した3 機の空飛ぶ円盤があった―それらを吊り下げている天井からのケーブルはなく,下に着陸ギヤもない―まさしく床の上に浮揚し,空中静止していた。
そこにはビデオテープを回している小さな展示があった。映っていたのは3 機のうちの最小機が砂漠,おそらくは乾燥湖の上に置かれている光景だった―エリア51 に似たどこかだった。
映像ではこの円盤が小さな素早い跳躍を3 回した;それから真っ直ぐ上方に加速し,視界から消えた。ほんの2,3 秒で完全に見えなくなった―音を出さず,衝撃音もなく―無音だった。
彼らは1 枚の切断図を持っていた。私がこれからあなたにお見せするものとほとんど同じだが,それはこの円盤内部にどんな構成部分があるかを示していた。その図では幾つかのパネルを取り外しているので,中を覗くことができる。
そこには酸素タンク,円盤の側面から外に突き出してサンプルや物体を集めることができる1 本の小さなロボットアームが見える。つまり,明らかにこれは大気中を飛び回るだけでなく,宇宙に飛び出してサンプルを収集する能力を持つ円盤だ。これは音を発しない性質の推進システムを用いている。
彼が見た限り,それは可動部分を持たず,排気ガスを出さず,消費する燃料も持っていなかった―ただそこに空中静止していた。
こうして彼は一心に耳を傾け,できる限り多くの情報を集めた。そして帰ってきてから,そのときの様子を私に語ったのだ。彼は1988 年11 月12 日に―その日は土曜日だった―ノートン空軍基地のこの格納庫で,これらの3機の空飛ぶ円盤を見た。その最小のものは幾分鐘の形に似ていた。
それらは形と寸法の比率がすべて同じだった。ただ違うのはその大きさだった。最小機の最も幅のある部分は,鐘の形に広がった平たい底だった。
また最上部には1 個のドームすなわち半球があった。側面は垂直から約35 度傾斜していた。
彼の説明はとても具体的だった。裾まわりのパネルは取り外されていて,その内部にこれらの大きな酸素タンクの一つが見えた。その酸素タンクは直径が約16 インチから18 インチ,長さ約6 フィートで,車輪のスポークのようにすべて放射状に置かれていた。最上部に見えたこのドームは,実際には円盤の中央にある1 個の大きな球状の乗組員区画の上半分だった。
この円盤の中央を取り巻いて,1 個の大きなプラスチックの一体成型物があり,その中にこの大きな銅コイルが埋まっていた。それは上面の幅が約18 インチ,厚さは約8 インチから9 インチあった。その内部には,おそらく15 層から20 層に積み重なった銅コイルがあった。
その円盤の底部はおよそ11 インチか12 インチの厚さがあった。中央を取り巻くコイルも底部にあるこの大きな円板も,プラスチックの大きな一体成型物のようだった―緑がかった青の透明なプラスチック,あるいはガラスだったかもしれない。
コンセプチュアル・アーティストとしての経験から,私はそこに細切りにしたピザパイのような区画が正確に48 あると断定した。この一体成型物の内部のそれぞれの区画は,おそらく4 トンから5 トンの重さがあっただろう。
その厚さと直径から割り出した値だ。それは重さにおいては怪物に違いなかった。それには半インチの厚さの銅板が詰まっており,48 区画のどれにも8 枚の銅板があった。
ここで再び我々は,プレート・キャパシターとビーフェルド―ブラウン効果を利用する場合の方法に戻ってきた―キャパシターに充電すると正側の板に向かって持ち上がるという,この浮揚効果だ。さて,8 枚の積み重なった銅板をその中に入れると,それは交互になる。こうだ:上昇するときは負の次に正,負,正,負,正―4 回繰り返し,結局正の板が常に負の板より上にくる。
乗組員区画の内側には,中央部を貫いて下に向かう1 本の大きな円柱があった。
この円柱の上半分には背中合わせに四つの射出座席があった。次に,この円柱の中央部には,ある種の大きな回転円板が1 個あった。
この機体は複製された異星人の輸送機(ARV)と呼ばれていた;それはフラックス・ライナーという愛称でも呼ばれていた。この反重力推進システム―空飛ぶ円盤―は,ノートン空軍基地の格納庫にあった3 機のうちの1機だった。
その合成視覚システムには,アパッチ・ヘリコプターの砲撃制御システムと同種の技術が使われていた:もしパイロットが背後を見たいと思ったら,その方角の画面を選べばよい。
そうするとカメラが対になって回転する。パイロットはヘルメットの正面に小さなスクリーンを持っており,それがパイロットに交互に切り替わる映像を見せる。パイロットは小さな眼鏡をかけており―実際に,我々はこれと同じことをするビデオカメラ用完全立体映像システムを今買うことができる―周りを見たときに外部の完全な立体映像が見える。
だが窓はない。では,なぜ窓がないのか? 我々が話しているこのシステムの電圧が50 万ボルトから100 万ボルトになるというのが,おそらくその理由だ。
さて,彼は3 機の円盤があったと言った。最初のもの―最小で,部分的に分解され,1988 年11 月12 日にこの格納庫で展示されたビデオに映っていた円盤―これは最も幅の広い底部で直径が約24 フィートあった。
次に大きいのは底部で直径が約60 フィートあった。
この物体の構造を眺め始めた私は,見ているものが巨大なテスラコイルだと思い当たった。それは一種の屋外変圧器のようなものだ。もしこの大きな直径を持つコイルに電気を通すと,それは場を発生する。
このシステムが行なっていることはそれだ:2 個の大きな24 ボルト船舶用バッテリーを用いて電気を得る。基本的にはこれを利用して,これらの巻き線の中に何らかの方法で交流電流を流す。その次には2 次コイルによりその電圧を上げる。
2 次コイルは中央部の円柱に取り付けられており,そこでこの超高電圧を得る。これらのキャパシター48 区画のどれにその電圧をかけるかは自由だ。
では,そんなことをするのは何のためか? もし通常のテスラコイルを使っているなら,システム全体で1 個か2 個のキャパシターしか使わないだろう。
だがここで取り上げているのは別の種類のキャパシターだ―ここでは板でできているキャパシターを取り上げている―その板は細くて長い三角形だ。そして車輪のスポークのように,ちょうど酸素タンクがそうであるように,またその大きな直径のコイルから出ている場の力線のように,すべて放射状に配置されている。
このシステムを眺めたとき,もしあなたが電気技術者であるか,テスラコイルとその組み立て方について少しでも知っているなら,実に構成部分の向きこそがシステムを機能させるための鍵だと気付くだろう。
異なるキャパシター区画がなぜこんなにも多く必要か? マーク・スタンボーがアリゾナ大学で実験を行なったように,1 個の大きな円板を用いたらどうなのか―ついでだが,その装置は政府から来たと名乗る男たちにより,国家安全保障条例による権利の行使を名目に押収された。
彼らはこれらの物をすべて持ち去った。その実験を見た者は全員訊問され,そのことについては口を閉ざし,何も語るなと告げられた。しかし私は,何が起きたかを知っている彼の同室者からそのことを聞いた。
[いずれにせよ]その事例では,浮揚は実現したが制御はできない。この物体をあちこち浮遊させることはできるが,物体はそれ自体の場の上に浮かんでいるだけだ。制御は何もできない。
では,どうするか? 我々はこの円板を異なる48 区画に分割する。そうすると,こちら側とかあちら側とか,どれだけの電気を与えるかを思いのままに決めることができる。
電気量を制御することで,推力とその方向を制御することができる。それを真っ直ぐに上昇させたり,傾けたり,方向転換をさせた
り,上下動をさせたり―思いのままだ。それらの48 区画に与える電気量を制御することにより,それが可能になる。
もし仮に円を持ってきてそれを48の等しい部分に分けたとすると,それらは実に小さく細い区画になることが分かるだろう。
こうして,我々はここに48 個の独立したキャパシターと1 個の大きなテスラコイルを持つことになる。また,車の分配器(ディストリビュータ)のような,何らかの回転スパークギャップが必要になる。それは区画のそれぞれに電気を送り出す。次に,これらのそれぞれにどれだけ電気を与えるかを制御する,何らかの方法がなければならない。
さて,ブラッドはその制御システムを説明したとき,一方の側に1 個の大きな高電圧分圧器があったと言った―それは加減抵抗器(rheostat)に似た大きな制御装置だった。そのレバーを押すことにより,システムに注入する電気量を次第に増加させることができる。
制御システムのもう一方の側には,コウノトリの首に似た一種の金属棒が出ていた。その先端には,金属製に見える一種の球体が付いていた。その球体に付着して一種のボール(鉢)があったが,それはあたかも球体の底に磁石でぶら下がっているように見えた。
彼によれば,すべてがその場所を動かず,まるで大きな船が海に面した港で錨を降ろし,水面に浮かんでいるように,前後左右に傾きながらゆっくりと揺れていた。
それは文字どおり,エネルギーの海に浮かんでいた。
ヘンリー・モレー博士は別の種類のエネルギーで実験した―それは何かのスカラー・エネルギーだったかもしれない―1920 年代の初期か1930 年代だったと思う。彼はザ・シー・オブ・エナジー(The Sea of Energy;エネルギーの海)と題する本を書いた。彼はその中でこの種のエネルギーについて述べている。
ブラッドは,この物体が動き回っていたとき,そのシステムは完全にはエネルギーで満たされておらず,船体内部の構成部分はまだ幾らか重力の影響下にあったと言った。
それがある方向に傾きかけたとき,そのボール(鉢)が重力の影響で同じ方向に振れた。つまり,それが傾き始めると,ボールは滑
りながら動いてシステムの同じ側のパワーを上げる。そうすると,物体はそれ自体でまた元の正しい姿勢に戻る。完全に無人でありながら,物体はその場所を動くことなく,それ自体で姿勢を修正する。
それはすべてファイバー光学的に連結されていた。さて,なぜそれが意味を持つのか? なぜシステムをすべてファイバー光学的に結しようとするのか?
理由はこうだ。もし重力を制御する方法が見つかれば,その質量を減少させることができる。それができた場合の別の利点は何か? もしどうにかしてこのスカラー場,このゼロポイント・エネルギーを利用する方法を見つけたとしたらどうだろうか? 科学者が考えていることが本当なら,ゼロポイント・エネルギーこそが,万物の原子構造において電子をその周囲に保持している実際の力だ。
それは電子にエネルギーを与えている―それはこの世界のあらゆる原子核の周りにある様々な電子雲の中で,この小さな電子に回転を与えている。それは電子を回転させ続け,地球を回る衛星が引力に引っ張られるようにその原子核に向かって潰れていくことから防いでいる。
もしその相互作用,電子によるゼロポイント・エネルギーの吸収に干渉する方法があれば,電子は減速する。
宇宙のすべての原子は,まさに小さなジャイロスコープのようなものだ:それ(* ゼロポイント・エネルギー)はこれらの電子を原子核の周りに回転させる。
するとそれはジャイロスコープと同じ効果を現す。我々が慣性および質量と呼ぶ効果だ。陽子,中性子,そのように回転している電子をそれぞれ1 個ずつ持つ原子核がある―水素だ:それほど大きな質量も慣性も持たない。
別々の電子雲の中で回転する235 個の電子を持つウラニウム235 の場合は,大きな質量と慣性を持つ。ある意味で,それはより大きなジャイロスコープのようなものだからだ。
とにかく,私は類推としてこの話をしている。だが,もしゼロポイント・エネルギーの吸収に干渉する方法があれば,それらの電子はエネルギーを失い,減速する。その慣性の効果,ジャイロスコープとしての効果が弱まり始め,その結果,質量も減少する。その一方で原子構造には何の変化もない;それは依然としてそこにある―それはウラニウムのままだが,それほど
重くはない。
アインシュタインが言ったことの一つは,どんな物体でも光速以上には加速できないということだ。もし光速まで加速するなら,それは宇宙の全エネルギーを使う必要があるだろう。なぜなら,宇宙空間を加速して進行するのに伴い,質量が増加するからだ。この概念を示す古い映画がある。列車が光速に向かってどんどん速度を上げるが,車体もどんどん大きくなり,ついにエンジンがそれを牽引できなくなる。だから,それは決して光速を超えることはできない。
しかし,ゼロポイント・エネルギーを吸収し,それが機体の原子構造と相互作用することを妨害するシステム,装置があったらどうなるだろうか?
そのような装置があれば,それは同時にキャパシターに新たなパワーを供給する―この電気システム現象のすべてがあの円盤の中で進行しており,稼働している。実際には,速ければ速いほど速度を上げることが容易になり,光速に達し,それを超える。
ブラッドによれば,ノートン空軍基地のこの展示会で,ある三つ星将軍がこう言ったという。これらの円盤は光速かそれ以上の速度を出すことができる。
言い忘れたが,最大の円盤は直径が約120 フィートから130 フィートあった。
つまりそれは重いということだ―まさに巨大物体だ。
ユタ州にモレー・B・キングという名前の科学者がいる―彼はタッピング・ザ・ゼロポイント・エナジー(Tapping the Zero Point Energy;ゼロポイント・エネルギーの取り出し)という本を書いた。彼の主張はこうだ。このエネルギーは我々を取り巻く時空間に埋め込まれている;それは我々が見るあらゆるものの中にある。さて,何もない空間自体の中に,このフラックス,この電荷が満ち満ちていると推測したのは,ジェームズ・クラーク・マクスウェルだったと思う。
彼はこう考えた。もしほんの1 立方ヤードの中に埋め込まれているエネルギーを全部捕捉できるなら,全世界の海を沸騰させるのに十分なエネルギーを手に入れるだろう。開発されるのを待ってそこに存在しているエネルギーの量が,いかに巨大かということだ。さて,モレー・B・キングが述べたことの一つは,そのエネルギーを捕捉する最良の方法は,その平衡状態に歪みを起こすことだった。
それは箱の中に詰められたタバコの煙のようなものだ。
もし何らかの方法でそれに衝撃波を送り込むと,力が得られる―その中に波紋が生じる。その反対側でそのエネルギーを収集する方法を持っていれば,それを捕捉して利用することができる。
この複製された異星人の輸送機(Alien Reproduction Vehicle),フラックス・ライナー(Flux Liner)は,それを何か電子的な方法で行なう仕組みを持っている。
さて,ブラッドはこの中央の円柱が一種の真空室を持っていると述べた。
この真空室は,こうしたすべての科学者たちが自ら製作したオーバーユニティ(over-unity)やフリーエネルギー装置の中で述べているものの一つだ。
これらの装置のすべてに,ある種の真空管,真空技術が使われている。
中央の円柱にあるこの大きな真空室,これはすべての部分の内側にある―回転円板の内側,テスラコイルの2 次コイル内側,乗組員区画の内側―その真空室の中には水銀蒸気があるとブラッドは主張した。水銀蒸気は電気を通すが,あらゆる種類のイオン化現象をも発生させる。
これらの小さな水銀分子は異常な電荷の帯び方をする。だから,不完全真空の中にある水銀蒸気に途方もない量の電流を流すと,何か特別な,異常な現象が発生する。
モレー[キング]が真空中のエネルギーに対して何らかの衝撃波を与え,その平衡状態に歪みを起こすと述べたが,それがこの現象だと思う。
さて,もう一つだけ私に言えることがある。私はファイバー光学制御システムについて述べていたが,それはやはり最初のロズウェル報告書にまで遡る物事の一つだった。そこには光を通す細かなファイバーが巡らされていた。
彼らはそれが何なのかを説明することができなかった。
では,なぜ宇宙船にはファイバー光学システムが必要なのか? もし突然に機体の中のあらゆるものが質量を消滅させ,電子さえも質量を消滅させたなら,システムを貫いているすべての制御系はおかしくなるだろう。
システムは突然に相変化を通過し,あらゆるものが超伝導になる。だから,スパークギャップの制御を同一レベルに維持するための何らかの方法が必要になる―キャパシターから供給する電気量の制御―制御棒を動かしたときに,たとえ質量消滅または部分質量消滅の状態に移行したとしても,システムの中に依然として同じ量の動きと偏位を起こすことができるようにするためだ。
なぜなら,電子もまた質量を消滅させるため,電子回路は超伝導回路になるからだ。
なぜファイバー光学を用いるのか? 光子は質量を持たないため,影響を受けないからだ。つまり,コンピューターに出入りさせるどのような情報,どのような制御信号もそこに届く。
超伝導状態でコンピューターが機能するかという心配は不要だ。
なぜなら,それはただ速くなり,効率が向上し,高性能になるだけだからだ。航空機が墜落しないような制御を望むなら,最良の方法は何か? それはファイバー光学システムだ。