※今回もECETI代表、ジェームズ・ギリランドさんの著書より一部抜粋をお届けします。
☆初期のスピリチュアルな集まり
最初の集まりは小規模なものでした。頭のおかしな神秘主義者が、原っぱの真ん中に、巨大な木製の箱舟のようなものを作っている と聞いた人が集まってきたのでした。ブリッジハウスとは、うまいネーミングでした。なぜなら、それは、橋で作られていると同時に、分離のギャップに橋を架けるスピリチュアルな目的のための橋でもあったからです。私の目的は、世界平和、人類愛、平等、そして一人ひとりの個人の自由にフォーカスしていました。理想は、すべての文化や信仰が団結し、すべての宗教に見出される普遍的な原則や理解を共有する場所、つまり違いではなく類似点にフォーカスする共通の基盤を作り上げることでした。
私の使命を知れば、人々も事業の価値を認識し、飛びついて協力してくれるだろうと思っていました。世界平和にフォーカスして、誰でも歓迎するリトリートセンター(ECETI)は好評を博すはずでしたが、私は現実に愕然とすることになりました。それは、『フィールド・オブ・ドリームス』のようなもので、私は心の中で「それを作れば皆が来る」と感じていましたが、本当は「それを作れば、作ったお前はバカだ」だったのではないかと思いました。
〝世界と個人を癒す瞑想の場です。皆さんを歓迎します〟という私たちの目的と意図を記載したチラシを貼り出しました。それでも、人はほとんど集まりませんでした。来た人たちも、無料の施しが目当てでした。私はECETIに来た人たちのニーズを支援しながら、自分のニーズやECETIのニーズは気にしていませんでした。与え続けることによって、いつか手本となって学ぶことを願いながら。
ある日、あらゆるレベルで疲れ果て、私は山に登り尋ねました。
「なぜ、なぜ彼らは、与えないのでしょうか、与えられたものを評価しないのでしょうか?私はお手本としてできるすべてのことをしています。しかし彼らは奪っていくだけです」
すると、「お前が、自分の仕事の価値を評価していないからだ」といわれました。さらに、私は過去世で、献身的に神に仕え、清貧の誓いを何度も立てていましたが、神は私が貧しく暮らすことを望んでいたわけではなかったとも教えられました。
過去の経験から考えて、こうした間違った考え方を直すには、時間がかかることはわかっていましたし、そのことが今日まで私を苦しめてきました。
もう一つ気づいたことは、私は他の人たちに、自分の寛大な気質を投影していたのです。彼らに、私が感じているのと同じ献身さと決意を期待することはできません。なぜなら、彼らは私が体験した源(ソース)との邂逅を、まだ体験していなかったからです。
私は教会が、神の恩寵を失う恐れや自分には価値がないという思い込み、そして罪の意識につけ込んで、どのように十分の一税(収入の1割を教会等に収める一種の宗教税)を要求するのかを見てきました。私は絶対にその罠にはまらないと誓いました。その罠にはまるくらいなら、すべてを失って、自らの高潔を保ちたいと思っていました。
悲しかったのは、私は板挟みになっていたことです。多くのクリスチャンは、すぐ私を裁き、糾弾しました。なぜなら私がキリスト教の教える、怒りの神のイメージや、人間の間違った選択や、自ら作り出した現実を悪魔のせいにすることを支持しなかったからです。その代わりに、ECETIでは、態度、感情や行動に対して責任を持ち、そして説明責任を果たすように教えていました。これは、イエスが「あなたが信じれば、そのようになる」、そして「蒔いたように刈り取るべし」といった時の教えと、一致しています。これはカルマの基本的な法則なのです。
ブッダもまた、「我われは自ら思ったとおりの人間である。我われの存在のすべては自らの思いから生まれる。我われの思いが世界をつくるのだ」、そして「愚かな者とその悪事は、新鮮な牛乳のようなものである。荷馬車が牛乳を運ぶ馬の後をついてくるのと同様に、悪事は愚かな者につきまとう」といっています。
私たちは人々に、男性と女性は神に似せて作られていますとも教えました。一人ひとりの男性と女性を照らす光は、神の光です。寺院は自分の中にあり、肉体と人格を超越すると、あなたは聖霊(スピリット)になります。火花は拡大して、完全な炎になることができます。これは、男性と女性を神から遠ざけておくという間違った信念に依存し、当然、神との仲介者として聖職者を置く原理主義者たちにとって、最も神を汚す行為でした。
イエスは何度も、彼の人生の意味と一緒に、内側から真の教えを明らかにしてきましたが、多くの場合、王様や宗教のニーズに合うように、完全に歪められてきました。今も聖書に書き残されているとはいえ、それを理解しているクリスチャンと聖職者は少数です。間違って伝えられてきたものを、そのまま伝えているからです。私たちは、深い瞑想のテクニック、直観と内感能力トレーニング、そしてヨガを教え続けましたが、ECETIは遠隔地にあり、生徒の数も数えるほどでした。
ECETI(日本語サイト) https://eceti.jceti.org/eceti-2/
ECETI(英語サイト) https://www.eceti.org/
『究極の魂の旅』の購入 https://www.jceti.org/list/